移住支援金で損をする?コスパ良く山梨移住するコツは転職しない?山梨県移住者が解説

山梨移住を検討する方の中には、移住支援金について調べる方が多いのではないでしょうか?

最大100万円の支援は魅力的ですよね。

しかし、移住支援金は必ずしも全員にメリットがあるとも言い切れません。

 

そこで今回は、

  • コスパ良く移住を実現するコツ
  • 移住支援金制度を活用することで損をしない
  • 移住支援金制度をスキルアップに使う

を解説していきます。

高コスパ=給与は東京水準×固定費は地方水準

そもそも本記事でいう「コスパが良い」とはなにか?

今回は給与収入と固定費の差額=コスパという定義で解説していきます。

 

まずはじめに結論としては

給与は東京水準×固定費は地方水準

これがコスパを高める考え方です。

 

ここでは、東京都と山梨県の「給与−固定費(家賃)」を比較してみます。

(家賃相場は賃貸のホームメイトを参考に、東京23区と山梨県内の同じ間取りの最安で比較)

東京都 山梨県 コスパ最強
平均年収 438万円 379万円 438万円

(東京都)

家賃相場

(2LDK〜3DK)

127万円/年

(江戸川区)

4.8万円/月

(笛吹市)

4.8万円

(笛吹市)

コスパ

(年収−年間家賃)

310.8万円 321.4万円 380.4万円
【給与は東京水準×固定費は地方】が圧倒的コスパです。

意外と山梨県のコスパが意外と高いのもおもしろいですね。

圧倒的に固定費代表の家賃の安さで、平均年収差を跳ね返しています。

東京水準の給与ってどうすればいいの?

代表的な手段は3つです。

  1. リモートワークで移住後も東京企業に継続勤務
  2. 大手企業の地方拠点に転職
  3. 複業/副業収入で年収を上げる

この中で移住支援金の対象になる可能性があり、最高の移住方法と言えるのが

リモートワークで移住後も東京企業に継続勤務です。

東京企業リモートワーク移住は最高コスパ

リモートワークで移住後も東京企業に継続勤務するのがコスパ最高の理由は3つ。

  1. 東京の給与水準+福利厚生が維持できる
  2. 山梨の安くて広い家に住める=テレワーク環境を整えやすい
  3. 移住支援金制度の対象になる可能性がある

①②がコスパ最強というのは比較したとおりですが、さらに移住支援金制度の対象になる可能性があるというのが、

リモートワークで移住後も東京企業に継続勤務する最大のメリットと言えます。

(辞令など企業からの命令ではなく、自分の意志による移住であることが条件)

 

移住支援金制度は、東京圏から山梨県に移住することで

  • 世帯なら100万円
  • 単身なら60万円

移住支援が受けられる制度です。

山梨県では令和4年度から対象の移住先が拡充され、昭和町を除く全市町村が対象になりました。

詳しい解説は下記を参考にしてください。

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リモートワークができないなら転職するしかないよね?移住支援金の対象の仕事を選んだほうが良いのかな?
移住支援金にこだわりすぎると損するかもしれないよ

移住支援金で損をする?生涯賃金で考えよう

東京企業に所属したままリモート勤務がむずかしい方もいると思います。

筆者自身も東京勤務を継続するのは不可だったため、やむなく転職をして山梨移住をしました。

一生に何度もない移住。

せっかくなら移住支援金対象の転職をしようと考えますよね?

 

筆者も移住支援金の活用は検討しましたが、結果的に使うことはありませんでした。

その理由は、

移住支援金にこだわると損をする

そう考えたからです。

 

理由をご説明します。

まず、移住支援金制度の対象になるには、県の移住支援・就業マッチングサイトで転職先決定がマストです。

その上で、世帯で移住して100万円の支援を受けたと仮定します。

支給要件のなかに「5年間の継続して就業する意思があること」と記載があります。

そのため下記のように支援金額を換算しました。

  • 5年間で100万円
  • 1年毎に20万円
  • 月々1.7万円

ここで注目したのが、県の移住支援・就業マッチングサイトの求人内容です。

県の移住支援・就業マッチングサイトは、山梨県内の中小企業の求人。

もちろん会社によりますが、給与は地方水準がほとんど。

 

それなら、移住支援金の月々1.7万円という金額を取りに行くよりも、給与ベースが高くなる

  • 地元の優良企業
  • 大手企業の地方拠点
  • 複業/副業収入で年収を上げる

これらの選択のほうが結果的に収入は上がると考えました。

移住支援金の対象にはなりませんが、生涯賃金で考えたほうが高コスパ移住になります。

そのため筆者は、転職エージェント経由で大手企業の営業職に転職先を決めた状態で山梨移住をしました。

給与は東京水準×固定費は地方水準を実体験して、生活のゆとりを感じることができましたね。

地方は求人が少ないと聞くから転職活動が不安だわ
移住の転職活動はプロのサポートを受けると安心だよ

自分が移住したいタイミングで希望に合う求人が出ているか?

正直、タイミングやめぐり合わせがあるのが正直なところ。

さらに東京圏に住みながら、移住先の転職事情を把握するのもむずかしいものです。

そんなときは、転職エージェントを活用した情報収集もオススメです。

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移住支援金を使うならスキルアップに投資する

ここまでは移住支援金にこだわらない移住方法を提案してきました。

しかし、

  • 東京企業リモートワーク
  • 地元優良企業への転職
  • 大手企業の地方拠点への転職

これらは所属企業や転職市場に左右され、自分の意思だけで実現するのはむずかしいのも事実です。

 

そこで、移住支援金制度の使い方のご提案をして締めようと思います。

まずは結論、

移住支援金をスキルアップに使って稼ぐ力を高めよう
これがここで提案する結論です。
  • 世帯なら100万円
  • 単身なら60万円

これらを活用して今後の収入UPを狙っていこうということです。

 

例えばこのような取り組みが効果的だと考えます。

  • 本業の収入UPにつながる資格取得
  • 年収増転職につながるスキルアップ
  • 挑戦したい職種の技術を学ぶ
  • 複業/副業につながるスキルアップ

 

この中でも特にオススメなのが複業/副業につながるスキルアップです。

今はココナラやランサーズといったクラウドソーシング全盛。

地方にいながら日本中と仕事ができのが最大のメリット。

複業/副業と言えば、

  • WEBデザイン
  • イラストレーター
  • WEBライティング
  • プログラミング
  • 動画制作・編集

これらが代表的ですね。

今はスキルがなくても、最近はオンラインで学べるサービスも増えており、地方にいても専門的なスキルを学べる機会も増えています。

例えば、WEB関連のスキル習得ならこのようなスクールがオススメです。

移住支援金というまとまったお金をスキルに変える。

そうすることで稼ぐ力を高めよう!ということです。

 

そして、稼ぐ力を高めることは、地方でしあわせに生き抜くことにもつながります。

今回のコロナ禍のように、突然いつもの日常を過ごせなくなることがあるかもしれません。

製造業では受注減により工場稼働日が縮小、従業員は減給になったという話も聞きました。

人員削減によりパートができなくなったりするかもしれません。

そして、地方は東京と比較して企業数が少ないため、転職の選択肢も少ないのが現状。

いざというとき、

スキルがあれば乗り切れる。

収入源が本業以外にあれば乗り越えられる。

 

人生100年時代と言われる現代。

稼ぐ力を高めることこそ、地方でしあわせに生きるコツかもしれません。