【体験談】山梨県移住した30代でサラリーマンの移住理由やメリット・デメリットを告白

山梨移住した先輩の体験談を聞いて移住のメリット・デメリットを考えたい。移住の裏側・リアルを知りたい。移住に興味はあるけど正直怖さもある。

そう考えて自治体の移住者インタビューを読んでみても、年配移住者や開業・独立のために移住した体験談が多くて、イマイチ参考にならないと悩む人が多いです。

一般的な会社員の私たちにとっては、等身大の移住体験がほしいですよね。

私は2020年4月に埼玉県から山梨県に移住した30代会社員です。山梨出身の妻との結婚を機に移住を決意し、埼玉在住時に転職活動をして甲府市に移住しました。
移住後の2020年12月に念願のマイホームが完成し、現在は富士川町で義両親と2世帯暮らしをしています。

この記事では私の移住体験をもとに、3つのことを解説します。

  • 妻の出身地に移住を決めた理由
  • 移住のメリット・デメリット
  • 移住検討中の方に向けたアドバイス

この記事を読むと、自治体の移住者インタビューには掲載されない「ごく一般的な会社員の移住体験」を知ることができます。

また移住検討中の方に向けて、体験談に合わせた関連記事も紹介しています。移住に必要な情報を一挙に得ることができるので、ぜひ最後までご覧ください。

山梨移住前の基本情報

筆者の山梨移住検討時の状況はこちらです。移住体験をリアルに感じていただければと、基本情報をシェアしています。

  • 埼玉県さいたま市在住の29歳
  • 4人兄弟の長男で両親はすでに他界
  • 持ち家マンション(相続によりローンなし)
  • 東京の人材系ベンチャー勤続8年で採用・研修・営業などを担当
  • 28歳のときに山梨出身の妻と結婚
  • 妻は正社員で共働き
  • 結婚生活は埼玉でスタート
  • 将来的な山梨移住予定はなく結婚

子育てと介護が山梨移住を決断させた

私が山梨移住を考えたきっかけは、山梨出身の妻と結婚した1年後、私が29歳のときに聞いた妻の夢。「自分の家を建ててみたかった」という言葉でした。

それから山梨移住と視野に入れて、自分と夫婦・家族の人生を見つめ直しました。そして山梨移住を決めたのですが移住理由は大きく2つです。

山梨移住を決めた理由

  • きっかけはマイホームを持ちたい
  • 決め手は子育てと介護

少しでもあなたの参考になればと思い、私の山梨移住を決めた理由をもう少し深堀りしてシェアします。

きっかけはマイホーム購入

住宅系の仕事をしていて自分の家を建てるのが夢だった妻。

試しに埼玉と山梨で家を建てるシミュレーションをしてみると、理想の住まいを実現するために必要な金額に倍ほどの開きがありました。

このときに妻の夢を叶えるなら山梨だと感じました。また、

  • 妻は3姉妹の長女で実家を守る人がいないこと
  • 私には老後世話する両親がいないこと

これらの理由から義両親との二世帯住宅も検討。

築30年を超える妻の実家を二世帯住宅に建て替える計画を決めたのが2019年夏。移住する半年前のことでした。

決め手は子育てと介護

私には両親がいないため、将来的に子育てのサポートをしてくれるのは義両親です。移住検討中の2019年時点で現役共働きの義両親に、埼玉⇔山梨の2~3時間は非常に遠いです。

私たち夫婦と義両親の距離が近づけば、子育て問題は解決できます。

さらに、数十年後に年老いていく両親のサポートを考えたら家族の距離は近いほうが良い。

子育て・介護両面を考えて互いにサポートし合える距離感を実現することが、私の中で山梨移住を決断した決め手となりました。

山梨に移住して良かったこと

私が山梨移住して感じたメリットを紹介します。

山梨移住のメリット

  1. 移住支援でお得にマイホーム購入
  2. 電車通勤からの開放
  3. 東京の行き来で渋滞知らず
  4. アウトドア趣味が身近

地方移住で一番のメリットは移住支援を受けられること。特に東京圏から地方への移住は手厚い支援が用意されています。※東京圏=東京・神奈川・埼玉・千葉

移住支援でお得にマイホーム購入

地方移住者に用意されている移住支援制度は、大きく2つの支援に分かれています。

東京圏から地方移住する場合に活用できる、主な移住支援制度の一覧表

この中で私が対象になったのは地方自治体による2つの支援

  1. 定住奨励金=固定資産税相当額を5年間補助
  2. 【フラット35】地域連携型=当初5年間の借入金利 年0.25%引下げ

税金・住宅ローン金利はズバリ◯◯万円という支援額がわかりにくいですが、家計としては大助かりです。

残念ながら最大100万円給付の移住支援金対象外になってしまいましたが、移住のメリットを活かしてマイホームを購入することができました。

電車通勤からの開放

山梨県はクルマ社会のため移動のほとんどは自家用車です。そのため通勤も基本的にクルマ移動。これが思った以上にストレス減につながっています。

満員電車なし・事故やトラブルによる遅延なし・雨の日の不快感なし。

当初は渋滞が心配でしたが、工事がなければ毎日ほぼ同じ通勤時間です。通勤中に読書はできなくなりましたが、代わりにYouTubeで耳からインプットしています。

東京の行き来で渋滞知らず

山梨から東京方面はクルマで約2時間ですが、行きも帰りも基本的に渋滞なし。特急電車を使う場合も、山梨から出発は混雑しづらく席が取りやすい。

東京への所要時間は埼玉在住時より増えましたが、渋滞や混雑が少なく時間が計算しやすいのは嬉しいです。東京へのアクセスがいいのは山梨の魅力の一つです。

アウトドア趣味が身近

移住前は一年に一度BBQをするかしないかで、アウトドア趣味とは無縁な生活をしていました。しかし、コロナ禍によるアウトドアブームも相まって移住を機にキャンプやBBQに挑戦するように。

BBQなら自宅のテラスで、キャンプなら山梨県内ですぐにできるのも魅力です。趣味が広がった嬉しさもありますし、自然豊かな環境でアウトドアをたのしめるのは子育てにも好影響がありそうです。

また、公園内の禁止事項が少なく、外でのびのび遊べる環境なのも魅力です。

キャンプ場に張ったテント

移住で不安だったのは仕事探し

移住のメリットを挙げましたが、当然移住の不安も多くありました。

移住で不安だったこと

  1. 転職先は見つかるのか
    1. やりたい仕事が見つかるか
    2. 給与など条件が合う転職ができるか
    3. 働きながら転職活動できるか
  2. 生活費がどれほど変わるか
  3. 移住先の環境に合うか
  4. 移住する時期

少しでも不安解消になればと思い、もう少し深堀りしてシェアします。

転職先は見つかるのか

結論、一部上場企業から内定獲得。志望していた営業職で給与・待遇面も文句なし、働きながら転職活動を成功させることができました。

私は人材会社で人事経験があったため、転職活動の知見が多いほうだと思います。それでも転職活動が移住する上で一番不安で東京との違いに戸惑いました。約10ヶ月も転職活動に要しました。

この転職活動で一番役に立ったのは転職エージェント。ハローワーク・転職サイトなど考えられるすべての方法を試しましたが、結局は転職エージェントが一番でした。

転職エージェントをオススメする詳しい理由は、こちらの記事にまとめました。

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転職活動についての体験談も別記事にまとめました。

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生活費がどれほど変わるか

私が山梨移住で変わったこととしては、住宅ローン・クルマ関係費が増えたことです。山梨移住を検討している方は、クルマ関係費は予め計算に入れておくことをオススメします。

注意すべきクルマ関係費

  • 車両購入費用
  • 任意保険料
  • 自動車税
  • 車検費用
  • スタッドレスタイヤ購入費
  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • チャイルドシート購入費(対象者)

山梨では一人一台クルマが必要になると考えたほうが良いですが、わが家は妻用のクルマは購入しませんでした。なんと、妻の会社は申請すれば社用車を休日にも使える制度があったからです。

もちろん会社によりますが、転職活動時に確認しましょう。

移住先の環境に合うか

田舎にはその土地の風習・活動があるイメージ、ありますよね?

私が住む地域も例外なくさまざまなお誘いがありました。消防団は2度お誘いがありましたが2度とも辞退しています。

地域で見聞きしたこと

  • 消防団の勧誘
  • 青年会議所への勧誘
  • 地域の清掃活動(自治体活動)
  • 旗振り当番(PTA活動)
  • 野菜のお裾分け⇔お返し

地域差はありますが昔からの住人が多い地域ほど可能性は高まります。移住の相談窓口を設けている自治体が多いので、移住検討時は相談してみると安心です。

移住する時期

私と妻はそれぞれの仕事を鑑みて、2020年4月から山梨生活をスタートできるよう進めました。新年度は仕事の区切りは良かったものの、春は新生活を始める方が多い時期。

引っ越し・行政手続きなどお金と時間が一番かかる時期の移住でした。繁忙期の引っ越し費用はとても高いので、比較検討することをオススメします。

移住検討中の方へアドバイス

私が移住して感じたのは、地方移住には周到な計画と思い切りが重要だということです。

移住計画に必要な要素はさまざまありますので、ジャンル別にオススメ記事を紹介して終わりにします。

移住計画の立て方

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