こんにちは。山梨移住暮らしの廣瀬です。(@takuyamanashi)
2020年4月に山梨県に移住してきた元埼玉県民です。
地方への移住を検討している人のなかには、移住したいけど正直不安のほうが大きい。
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
お一人で地元に帰るならともかく、パートナーがいれば移住の承諾を得ないことには計画は進みません。
生活環境や仕事のこと、子育てのこと。
何からどのように考えていけばいいかわからない、なんて声もよく聞きます。
そこで今回は、妻の意向を尊重して山梨県移住を決断した経験をもとに、
地方移住に失敗しない心の準備4つのポイントをお伝えします。
- 移住目的を考える
- 移住目的は今の生活で実現不可?
- 今の生活で手放せるものは?
- 移住目的に応じた情報収集をはじめましょう
この記事を読めば、あなた自身の移住への想い・不安や迷いを整理できます。
そしてこれは、パートナーの理解を得るための大切な前準備です。
それではいきましょう!
移住の目的を明確にしよう
あなたが「移住したい」と思った背景はなんですか?
- 東京の環境に疲れた
- コロナ禍でリモートOKになった
- 庭付きの戸建てに住みたい
- 自然豊かな地元で子どもを育てたい
- 独立開業したい
- 農業などの一次産業に従事したい etc,,,
人それぞれにいろんな背景があると思います。
移住計画の最初のステップとして、なぜ移住したいのか?
移住の目的を明確にしましょう。
地元に帰る方は大げさに考える必要はありませんが、縁もゆかりもない土地に移住しようとしている人ほど、移住の目的が重要だとぼくは思います。
移住目的が曖昧なまま、なんとなく移住してしまうと
「思っていたのと違う」
「こんなはずじゃなかった」
こんな想いを抱える、典型的な移住失敗例になってしまいます。
そうならないために、移住後の生活をイメージしてみましょう。
- 移住後に絶対に実現したいことは?
- 移住後の理想イメージ
考えるのはこの2つ。
これらがそのまま、移住目的につながっていきます。
参考までにぼくの場合をお見せします。
- 絶対に実現したいことは?
広い庭付きの戸建てに住む
子育てで義両親に助けてもらえる距離感
将来的には介護(助ける番)できる距離感 - 理想の生活イメージ
夫婦ともに1時間以内の通勤距離
庭でBBQができる
自然豊かで眺めがいい環境
自分専用の仕事スペースがある家
畑で採れる野菜を食べる
都市部よりも田舎で生活する
ぱっと思いつくものから書き出していきます。あまり悩みすぎないようにしましょう。
考えるのがイヤになったら本末転倒ですからね。
イメージできないことをやるのはむずかしいですから、この作業には時間を使っていいと思います。
その目的、今の生活ではムリなの?
先ほど考えた移住目的を見ながら、次の質問にお答えください。
「絶対に実現したいことは、今の生活では叶いませんか?」
「叶わないのだとしたら、それは金銭的なことですか?物理的なことですか?」
いかがでしょうか。
移住についてパートナーに理解してもらうことを前提に話を進めたときに、
「今のままで十分じゃない?」という思考が働くと思います。
人間誰しも変化をキライますから、現状維持をしたくなるんです。
ここで一度、ご自身の移住目的を見つめましょう。
移住で絶対に実現したいこと=移住しないと実現できないのか?
言わば、移住の必要性を考えるパートです。
ぼくの例で考えるとこんな感じです。
広い庭付きの戸建てに住む→首都圏では金銭的にむずかしい
子育てで義両親に助けてもらえる距離感→埼玉と山梨だと物理的にむずかしい
将来的には介護(助ける番)できる距離感→同上
ぼくの場合は、本当に実現させるには移住する必要があると思考が整理できました。
あなたの場合はどうでしょうか?
カンタンに答えが出ないとしても大丈夫です。
次に進みましょう。
より、ご自身の答えに近づくことができます。
目的のために手放せるものは?
ここまでに、
- 移住目的を考える
- 移住目的は今の生活で実現不可?
移住後の生活を考えてきました。
ここでは、今の生活に目を向けてみましょう。
今まで書いてきたメモを見ながら、次の質問にお答えください。
「今の生活と移住生活を比べて、できなくなることはなんですか?」
「それを手放しても、移住生活がしあわせですか?」
あくまで一例ですが、これらは手放すことになるのではないでしょうか。
- 高収入・高待遇の会社員生活
- 流行の最先端が集まる商業施設
- 空港や新幹線へのアクセス(移住先によりますが)
- 好きなカルチャーがある街
- 飲み歩きや夜遊び
- 趣味や習いごと
- 友人と気軽に会える距離
正直、ぼくはここを甘く見ていて落ち込んだ時期があります。
移住で得られることばかりに目を向けていて、手放すことを軽視していました。
理想ばかりに目を向けて移住してしまうと、移住後の反動が強くなってしまいます。
この記事を読んでくれているあなたには、こうはなってほしくないのです。
なので、しっかりと手放すことも考えましょう。
自然が豊かということは、利便性は低いかもしれません。
広い庭が持てるということは、都市部が遠いかもしれません。
なにかを得るなら、その代わりに手放すものがある。
人生は足し算引き算ですね。
ここはある程度の覚悟が必要ですし、十分に考えるべきです。
まずはご自身の生活・仕事・趣味・交友関係を、移住前後でどう変わるのか?考えてみてください。
それでも「移住したい!」と思えれば、それがしあわせな移住計画の第一歩だと思います。
ぼく自身も落ち込んだ時期はありましたが、今こうしてブログに取り組むなど、なんだかんだ充実した移住生活を送っています。
移住に向けた情報収集をしてみよう
ここまでに、移住目的・移住の必要性・現在の生活から手放すものを考えてきました。
そのうえで、今このパートを読んでくれているということは、移住計画を進めていくということでしょう。
であれば、移住計画を前進させるための情報収集をしていきましょう。
初期段階として知っておきたい情報としては、以下の2つでしょうか。
- 自分は移住支援金制度の対象になる?
- 移住先での収入面の相場を知る
情報収集の方法や見る情報は、初期から段階的に変えていくのがオススメです。
一度にあれこれ調べても、よくわからなくなってきてしまうので。。。
あくまで今は、初期段階として移住を検討しているご自身が知っておきたい情報を抑えておきましょう。
自分は移住支援金制度の対象になる?
移住支援金制度とは、内閣府が実施している地方創生移住支援事業です。
単身者で60万円、世帯での移住なら100万円が支給されます。
大きく3つの条件があり、すべて満たすことが移住支援金支給の条件になります。
- 対象者は東京圏からの移住
- 移住後の市町村
- 移住後の就労
以下の記事で解説していますので参考にしてください。
こんにちは。山梨移住暮らしの廣瀬です。(@takuyamanashi) 2020年4月に山梨県に移住してきた元埼玉県民です。 東京圏から地方移住をする人向けに移住支援金制度が用意されています。 この記事[…]
上記事にもありますが、ぼく自身は支援金制度対象外の移住をしました。
現職をテレワーク継続で移住すること以外では、転職活動に大きな影響を与えます。
早い段階で、支援金制度の対象かどうかを把握することをオススメします!
移住先の給与相場を知る
移住生活を検討する中で、課題の一番に上がりやすいのが仕事があるか?だと思います。
そして、この仕事があるか?には多くの意味が含まれていると考えています。
その中でも「現在の生活水準と同等もしくは、近い生活ができるだけの収入を得ることができるか?」が、課題の上位を占めてくると思います。
現職をテレワーク継続ができたり移住先で起業できる方は少数派で、移住者の多くは転職を検討していることと思います。
収入の担保は、理想の移住計画を進めていく中で重要になってきますので、まずは移住検討先の給与相場を把握しましょう。
企業によって変わりますが、一般的に都心よりも地方企業のほうが給与をはじめとした待遇面は劣る傾向にあります。
移住先の求人情報の良し悪しを現職と比較してしまうと、ほとんどの求人が検討段階で落選してしまいます。
(ぼくの場合はそうでした。)
都心と地方で待遇差があるのは当たり前です。
移住と転職を考えるのであれば、移住検討先の給与相場を理解した上で、理想の移住計画を進めていきましょう。
ご自身の給与だけで移住生活が成り立つのか?
パートナーの収入も含めて考えるのか?
お金の話は移住計画の根幹になりますので、早い段階から情報収集しておきましょう。
まずは、あなたの移住検討先の給与相場を知るところからです。
こんにちは。山梨移住暮らしの廣瀬です。(@takuyamanashi) 2020年4月に山梨県に移住してきた元埼玉県民です。 地方に移住したいけど、いい仕事が見つかるか不安に感じる人も多いのではないでしょうか? ぼくは移住[…]
この記事で、移住検討先の賃金相場を知る方法などを解説しています。
しあわせな移住生活のイメージできますか?
地方移住に失敗しない心の準備をテーマに、4つのポイントをお伝えしてきました。
- 移住の目的を明確にしよう
- その目的、今の生活ではムリなの?
- 目的のために手放せるものは?
- 移住に向けた情報収集をしてみよう
後悔しない=満たされている状態をつくることが重要だと思います。
そのためには、移住目的をはっきりさせて、理想の移住生活を実現させていくことです。
その中で目的のために手放せるものをしっかりと考えることが、あとから地方移住を後悔しないために大切です。
人生は足し算引き算だと思いますので、なにかを得るなら別のなにかを諦める。
ないものねだりをしたくなるのが人間ですが、ないものはないと最初からわかっていれば諦めもつきます。
この記事を読んでくれたあなたの移住計画が、いい形で前進すれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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では、また。